2018年6月 8日

自衛隊と旧軍と三原則

書評『防衛大流 最強のリーダー』 小林 武史

http://agora-web.jp/archives/2033034.html

 防大3大ルールの「ウソをつくな、言い訳するな、仲間を売るな」は、従っているとアホになります。

 というのも「ウソをつくな」と「仲間を売るな」はコンフリクト(矛盾)しているからです。たとえば「嘘をつかないと仲間を守れない状態」になった場合、彼らはどちらを優先するのでしょうか。どちらを優先しても彼らは思想信条に反します。

 わかりやすい例でいえば、例のPKO日報問題で自衛隊が「ウソをついて」「言い訳をした」のも「仲間を売る」懸念があったからだと考えられます。

 ほかにも、自衛隊員のイジメ問題もイジメられる隊員が「ウソをつく」「言い訳をする」「仲間を売る」からイジメたのだというのが、イジメる側の理屈で、上の人間もその原則を持ち出されると弱いのかイジメを放置して、結局イジメられた隊員が絶望して自殺するという事件が頻発していました。類似の事件を漁れば、おそらく戦前から似たような事件が連綿と続いていることがわかるでしょう。というか、自衛隊がらみの事件ってだいたいこのへんが根っこになることが多い印象です(統計とってないから確言できないけれど)。

 そうすると、防衛大=自衛隊の思想信条はじつは破綻していることになります。これはどこかで見た光景です。そう、旧軍が太平洋戦争に突入したときも「アメリカは日本が中国から撤退することを求めている。しかし、日中紛争で散華した英霊に申し訳ないので撤退しろといわれても納得できない。ゆえにアメリカと開戦する」という理屈でした。要するに、「仲間を売るな」を拡大解釈した結果、「英霊に申し訳がない」という理屈が生まれ、旧軍は国家を巻き込んで亡国に突き進んだわけです。彼らにとってはそれは正しいことなのでしょう。実際、いまだにそれが正しいと強弁している人が大勢います。特攻隊を称賛するのもその理屈が元になっているからです。要するに、自衛隊は教育方法が旧軍と同一のため、精神性がたいして変わっていないのです。そしてコンフリクト問題を放置すると、亡国まで突き進む可能性があるという教訓が得られました。

 アシモフのロボット三原則も、こういう原則同士のコンフリクト問題があらわれます。結局のところコンフリクト問題は三原則に優先する第0原則が登場してやっと矛盾を回避しました。それと同じことが防衛大=自衛隊にも必要なのでしょう。ここにメスをいれることが、本当の文民統制になるのですが、いまの政治家にそれができるのかどうか。

2018年5月18日

日本の政治を改善するたったひとつの冴えたやり方。

日本の政治を改善するたったひとつの冴えたやり方。

 現状、野党は政権を取る気もなければ、運営する能力もない。
 しかし、自民党が延々政権を運営すると腐敗するし、民主主義でもない。
 そこで野党がなくても回る民主主義を考えた。もちろんローコスト、ローリスク。

・自民党内に自民Aと自民Bという2派閥をつくる。Aが労働者の味方、Bが経営者の味方などわかりやすい対立にするといい。
・選挙時、自民党としての基本的な公約と、自民A、自民Bそれぞれの派閥の公約を作り、候補者の選挙ポスターに派閥名を記載。
・投票者は自民A、Bの公約の好ましい候補者に投票する。これだけ。

 たったこれだけ。
 ほとんど金はかからないし、有権者も候補者もまじめに公約を考えるようになるし、いいことづくめ。
 自民党のメリットは有権者が本当に求めていることがABの公約を通して知ることができる。
 消費税とか外交とか、自民党として有権者に選ばせたくない政策はABの公約に含めなければいい。
 なんなら、AB派閥でそれぞれ総理候補を立ててもいいし、立てなくてもいい。
 マスコミもいくら自民党が嫌いでも、AB派閥の違いを報道しなければ視聴率にならないので自民党自体の露出は高まる。
 これで有権者の不満を細かく解消すれば、お灸をすえるという理由で野党に政権をとられることもなく、数十年単位の長期政権も夢ではない。

 デメリットは、自民党への不満が減るから、野党が本格的に再起不能になることくらい。もっとも、これは現状の野党と大差ないのでコラテラルダメージ。
 もう一つのデメリットは、AB派閥に分かれることで、米中韓北露という日本に興味を持つ国が派閥の買収にかかること。派閥に分かれた分だけ、買収が簡単になる。まあ、現状でも買収にかかっているので、どちらの派閥にどこの国が粉をかけているということが可視化されると思えばこれもコラテラルダメージ。

2017年10月31日

日本人の対中国認識をあらためる話

習近平が3時間超を費やして語った「あまりに強大な夢」の中身(近藤 大介)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53296
中国の経済力、軍事力、ソフトパワーが日本の3~4倍にならないと日本は言うことを聞かない...中国軍事専門家!
http://blog.livedoor.jp/corez18c24-mili777/archives/50967023.html
中国共産党、新指導部を選出 習氏後継者は示唆されず
http://www.bbc.com/japanese/41745737
【主張】中国権力闘争 政敵の粛清いつまで続く
http://www.sankei.com/column/news/170803/clm1708030001-n1.html
 中国やロシアなど東側諸国に共通する政治的な傾向は、リーダーが強くないと国家が四分五裂して、短い期間で弱体化することです。一方、日本やアメリカのような西側諸国もリーダーが弱いと四分五裂しますが、短期間で崩壊するような最悪の事態にはなりません。これはなぜかといえば、中国やロシアが、かつてモンゴルに征服された経緯があり、その統治システムを受け継ぎ、遊牧民的社会基盤を持っているためです。
 *参考図書「エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層」でぐぐってください

 遊牧民的社会基盤というのは、少数の支配層が大多数の被支配者層に君臨するシステムです。支配層がモンゴル人、従属層が中国人という清朝の構図を思い浮かべてください。これを共産国になった中国は、支配層に共産党員、従属層が中国人という構図にスライドさせました。ソビエト時代のロシアも同様でした。一方、異民族に征服されなかった日本やアメリカには、もともと支配層や従属層というものがありません。支配層が存在する国家と、そうでない国家では、政府や人民の思想が大きく変わります。日本人が中国人を理解できないところは、だいたいここに根源があります。
 たとえば日本人は、中国人の「面従腹背」を正当化する理屈を理解できません。しかし、彼らの上に支配層が存在し、それに対して人民が「面従腹背」を武器にしてきた経緯を知ると、外国からきて中国人に命令する日本人には「面従腹背」で抵抗することが彼らの社会的正義だとわかります。外国人が、中国人に商売相手としてではなく、上下関係で接すると反発されるのはこのためです。実際、中国の抗日ドラマだと日本人を騎馬民族風の支配層として描いています。これは歴史的な事実に準拠したドラマではなく、彼らの心象風景に準拠したドラマなので、そういう描写になるのです。ここも日本人が中国人と話していて違和感を感じる部分でしょう。しかし、中国やロシアの排外主義が爆発しやすいのはそういう国民感情が基底にあると思うとわかりやすくなります。

 さて、習近平が強いリーダーを演じている理由はここにあります。現在の支配層である中国共産党が弱いと思われたら、人民は面従腹背をするからです。そうならないように、強いことを演出するには領土を増やすことが一番です。中国の膨張主義はこれが原因です。尖閣が狙われる理由もこれで説明できます。逆に、日本が中国に話を聞かせるには「こんなこともできないのか、お前は弱いな」と嘲笑してやることです。たとえば「北朝鮮をコントロールできない中国指導部は弱い」と嘲笑すると、彼らはメンツにかけてコントロールするようになります。中国指導部が有能だと証明できなければ、人民が面従腹背し、国内が騒然となるからです。ゆえに、トランプはわざとツイッターで、中国人民にも見える形で北朝鮮問題に対する中国の弱腰を嘲笑した、と考えられるのです。偶然だったとしても、効果的な手で、あのトランプのツイート以降、北朝鮮の行動はトーンダウンしています。
 そういう目線で、「中国の経済力、軍事力、ソフトパワーが日本の3~4倍にならないと......」という論文を読むと、中国軍事専門家が日本人の行動原理を中国人民と同じだと考えていることがわかります。中国の影響力が何倍になろうと、大多数の日本人にとって外国の話ですから気にする必要もありません。日本人が中国人の行動原理を理解できないのと同様に、中国人も日本人の行動原理を理解できないのです。

 では、習近平が強いリーダーを演じきれているのかという問題について。これは後継者を決めていないというニュースから、後継者を決められるほどの絶対権力がない不安定なリーダーだということがわかります。また、政治的敵対者を粛清しているというニュースもよく耳にするので、そこからも不安定なリーダーということもわかります。つまり、リーダーの権力が不安定なまま権力拡大志向を見せていることから、習近平はどんな外道な政策でも生き残るためなら迷わず選ぶ、スターリンタイプのリーダーということがわかります。そして東側諸国のもっとも怖いところは、こういう指導者がいる間は、体制が盤石だということです。
 そういう指導者のもとでは、粛正で反対意見を圧殺することで国家方針が強固になりますが、方針修正が必要な時に部下の暴走を止められなくなり、国家の姿勢が先鋭化していきます。それでもスターリン型ですから、たいていの矛盾や障害は暴力でクリアされます。これが破綻するのは、旧ソビエトの例をみてもわかるように、政治や軍事が経済を圧迫し、国民の生活が成り立たなくなったときです。ゆえに中国指導部は経済的な破綻に神経質になり、強権で破綻を先延ばしにします。しかし、先延ばしをすればするほど破綻の反動は大きくなります。五年や十年ではなく、半世紀という単位で見ると、その反動が国家を揺るがすものになるでしょう。

 以上、日本人が中国と習近平の実像について、すこし誤解している部分があるので、書いてみました。

2017年10月11日

現代日本が戦争に弱い理由

 軍事において、武器や補給よりも重視されるのが「意思」です。中世以前の軍学書はもちろん、現代の軍学書でも「意思」を最重視しています。
 意思とは何かといえば、軍事力で何をするか、という「構想力」のこと。ここがブレていると、せっかくの軍事力が機能しません。

 たとえば太平洋戦争における日本軍。一般的には、刀尽き矢折れて、それでも万歳突撃で戦う意思力のかたまりのようなイメージがあります。しかし、それは軍学書のいう「意思」ではありません。特攻も含めて、日本人が追い詰められて発揮した意思力(と思われているもの)はだいたいが、ただのやけっぱちでした。
 そもそも太平洋戦争では、軍事力で何をするかという点が陸海軍・政府・天皇・国民、すべてが同床異夢でブレブレだったので、戦略目標も作戦目標も定まらず、陸海軍・政府・天皇・国民が望まぬアメリカと戦い、敗戦しました。せっかく国の財政を傾けてまで軍事力を整備したのに、その整備した軍事力で何をするのかという「意思」がおろそかだったのです。日本は開国し民主化したことで、幕末と比べて巨大な軍事力を手に入れましたが、その一方で意思決定に劣り、軍事力を活かすことができない国になっていました。日露戦争までの日本が、意思決定において優れ、戦争にも強かったことを思うと、悲しいまでの落差です。
 いまでも特攻を神聖視する風潮が、政治家・自衛隊を含めてありますが、あれは軍事を知らない素人の妄言です。クラウゼヴィッツにあやまれといいたいところですが、なぜか高級将校教育を受けた人でも、意思とやけっぱちを一緒にしている人が多いのが不思議なところです。評論家・マスコミ関係者も同罪ですが、軍事の基本を理解していない人が多いのはなぜなのでしょうか。いや、そういうところが戦前の日本と地続きになっているといえば、日本は何も変わっていないのだなと納得するしかないのですが。

 一方、中国や北朝鮮は共産党独裁なため、意思が強固です。かつてのソビエトを見ても明らかなように、共産党独裁は経済的にはマイナスですが、軍事的にはプラスに働きます。これがただの独裁なら、軍事力はさほど重視されないのですが、共産主義は拡大志向で好戦的なドクトリンをもつため、軍事力と意思がかみ合います。これが共産国のほとんどが軍国主義になる理由です。本当にやっかいな話です。

 さて、意思についてですが、なぜ日本がこれほど意思が乱れてしまうのかという話。ぶっちゃけ、日本は島国であり、わかりやすい脅威がありません。選択肢が多く、日和見もできる立場です。それゆえに、国民が賢い立ち回りをするには、賢くならなければなりません。つまり、学習が必要なのですが、日本社会を見るとどうも日本人は不特定多数を「学習させる」ことが非常に不得手なようです。一方的に情報を「押しつける」ことを「学習させる」と盲信している人が多すぎるのです。右翼も左翼も、そして中道も、情報や思想を押しつけるばかりで、学ばせる/学ぶ気持ちがかけらもないことは、総選挙前の各党の政策を見ていればわかります。結果、選挙は政策ではなく、人気投票になります。

 このあたりを敷衍していくと、日本全体を覆うブラック企業体質とか日本人の生産効率とかの話になっていきます。政府が今、ブラック企業退治をやろうとしていますが、最終的には「学習」の問題になるのでしょう。そこをクリアできたとき、はじめて日本人は太平洋戦争が突きつけた構造的問題を乗り越えることができます。でも、これって日本の家族構造の問題でもあるのですよね。我々日本人のバックボーンが、権威主義的な家父長制だから、情報や思想を押しつけることが学習だと錯覚してきたわけです。つまり、ブラック企業退治は権威主義的な家族制度の改革でもあるわけですが、そこまで意識して踏み込むことができるのか......。

2017年9月19日

国名変更のススメ

日本 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC
 「日本」という呼び名は、「中国から見て日の昇る方向にある国」という意味。他者の視点で自己を定義した国名です。それ以前の「倭国」という呼び名は、「我の住む国」という意味で、自己の視点で自己を定義した呼び名で、どちらもシンプルなところが共通しています。

 ところで、倭国が日本に移行したのは、日本が他国の存在を認識し、国家意識が生まれた結果と考えられます。後に日本が大日本帝国という名前に変化したのは、幕末の動乱で中国以外の西洋諸国を認識した上で、自己を再定義した結果と考えられます。

 大日本帝国という呼び名にマチズモ(脳筋思考・軍国思考)の匂いがするのは、それが帝国主義時代を生き残るのに必要な思想だったからです。そして太平洋戦後、日本という国名に回帰した結果、日本人の自己認識がさらに変化しました。マチズモがきれいさっぱり消え去り、絶対平和主義の時代になったのです。

 そう考えると、北朝鮮や中国の危機が目の前にある現代。これからの日本がアメリカの庇護から離れて、自主的に国を防衛する国家を再建するには、日本という国号は少し弱すぎるのかもしれません。国号は憲法の発布ごとに再定義するものなので、改憲議論の出ている今が変更するチャンスです。しかし、戦前の大日本帝国という国号が持つマチズモは強すぎました。自国を防衛する程度の意識改革なら、大日本帝国という国号よりも弱く、日本という国号よりも強い印象を与える国号が必要でしょう。

 たとえば「日本共和国」「日本合衆国」。このくらいの強さがあれば、ちょうどいいんじゃないかな。

2017年5月31日

日本の経済は心臓が動いていない


経済活動と銀行の役割 - 全国銀行協会
https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-h/3803/
 経済学の教科書を読むと、銀行の役割について「経済の心臓」という呼び方をしています。
 なぜ心臓かといえば、銀行が民間に金を貸し、民間が銀行に金を預けることで社会に金が循環することを、身体に血液を循環させる心臓にたとえたからです。
 さて、経済の心臓である銀行ですが、その役目を果たしているかどうかの指標のひとつが、預金の利率です。銀行が民間に金を貸したくても、手元にお金がなければ貸せません。そこで民間から預金を吸い上げる餌として、利率があります。利率が高ければ高いほど、銀行はお金を欲しており、低ければ低いほどお金を欲していないことがわかります。
 バブル以降、日本の銀行の金利は最低です。これは銀行にお金が余っており、使い道がないことを意味します。つまり、バブル以降、日本の経済は心臓が止まっている状態なのです。
 お金が余っている理由は、民間が倹約に勤め、投資や消費をしないからです。
 民間が投資や消費をしない仕組みは以下の通りです。

 第1、国民は給料が上がらないし、将来的に上がる見込みもないから消費や投資も控えるし、家や土地などの売買にも積極的にならない。
 第2、会社は国民の消費意欲が低いので国内市場に投資しても見返りが見込めず事業拡張もしない。社員の給料は据え置き、内部留保を増やす。
 第3、銀行は国民も会社も金を借りないので利率を下げ、確実に成功する事業以外には金を貸さない。結果、消費も投資も停滞する。
 
 この負のスパイラルの発端はバブル崩壊と、その後の銀行の貸し渋りが原因でした。
 そのバブル崩壊から20年。負のスパイラルが延々続いた結果、国民は「消費をしない」、会社は「投資をしない」「人材に金をかけない」ことが常態になりました。
 その結果、景気は停滞してデフレになり、国内企業の技術力も全体的に停滞し、海外に追い抜かれています。

三菱UFJ銀行が基幹システムをAmazonに移管しクラウド化
http://alfalfalfa.com/articles/186550.html
【悲報】三菱UFJの「勘定系システムをAWSに移す」発言で日経ITベンダー震撼中
http://blog.livedoor.jp/itsoku/archives/51352751.html

 このニュースが典型です。銀行は国内の会社に発注することで、国内に金を還流するのが本来の業務ですが、それをあきらめなければならないほど、国内企業の技術力が低くなってしまったのです。
 アベノミクスはこの停滞を吹き払うための経済政策でしたが、日銀を動かしただけで満足し、国民の消費意欲を高めることはできませんでした。なにしろ、アベノミクス開始時にやっておかなければならなかった民間の賃金上昇策とブラック企業退治にいまようやく手をかけたところですから。いったい今まで何をやっていたのやら。
 では、遅まきながらも対策がされたことで経済の心臓が回り始めるのかというと、それだけでは期待できません。なぜかといえば税金が問題です。なにしろ賃金の上昇率よりも国税・地方税含めた増税のスピードのほうが高いという笑えない現状があります。
 また、すこしでも経済が好転すれば消費税増税を唱える論者がマスコミを賑わせます。これでは民間の消費意欲が高まるはずがありません。実際問題、政府が雇用目的でバラまいている膨大な金を減税に向けていたら、景気が上向きになって雇用も勝手に充足していたはずという説もあります。本当に笑えません。

【悲報】重税世界ランキング、日本2位
http://www.scienceplus2ch.com/archives/5385660.html
世界重税ランキングで日本2位はウソ?本当のランキングはこれだ!
http://yorozu-do.com/heavy-tax-ranking/

 重税のランキングですが、「本当のランキング」は24位らしい。けれど、これって年金とかNHKとか重量税とかガソリン税とか、「事実上の税金」が含まれていない数字で比較しているから24位なんですよね。それらを含めたら順位はもっと上がるし、年金なんか払っていてもリターンがあるのか不透明なので、年金がおじゃんになった時に備えて貯蓄しなければならない。実際、若者は税金と衣食住だけでアップアップになって、子育てする余裕もなく少子化が進行しています。
 アベノミクスがはじまって、ブラック企業退治に動くまで何年もかかりましたが、政府が景気を上向かせるにはブラック企業退治だけでなく、減税が必要だという結論に到達するまで、あと何年かかるのでしょう。というか、少子化がこれだけ進行してしまったら、いますぐに減税しても手遅れですよね。

2017年5月 8日

某国の人に向けられる、日本人の人種差別の本質

 某国の人は日本を「日帝」と呼ぶくせに、天皇を「日王」と罵倒します。
 日本を帝国と認識するなら、君主は「王」ではなく「皇帝」ですが、彼らはその矛盾に気づきません。
 なぜなら、某国の人はハングルを母語として、漢字と縁を切ってしまったから、字面でわかるその矛盾に気づけないのでしょう。あるいは気づいていても、どうでもいいのかもしれません。
 しかし、日本人は漢字がわかるのでその矛盾に無意識的に気づきます。だから日本人が日帝と日王という罵倒をセットで聞くと、罵倒にこめられた悪意よりも、座り心地の悪い矛盾を感じて気になってしまいます。
 この、「矛盾に無意識的に気づく」というのがやっかいです。
 ただの罵倒なら、お互いにストレートに相手の真意を理解し合えます。「バカ」という言葉には、バカ以上の意味はないからです。しかし、罵倒が矛盾を含むことによって意図した以上の効果が生まれます。

 さて、罵倒に矛盾が含まれることで、どんな効果が生まれるのでしょうか。
 単純にいえば、矛盾は「理解できない」という効果を生みます。理解できないということは「気持ちが悪い」ことです。
 街中で、支離滅裂な言葉を叫ぶ人がいたら、一般人は嫌悪感を抱きます。それは「理解ができない。気持ちが悪い」からで、人間の自然な感情です。
 某国の人にとって「日帝」と「日王」は罵倒の定番であり、使用頻度も高い言葉です。日本人は、その「(矛盾が)理解できない。気持ちが悪い」体験を繰り返し繰り返し受けることで、某国の人たちは「理解ができない。気持ちが悪い」人間だという印象を持ちます。
 人種差別という言葉は、某国の人たちが大好きな言葉ですが、なぜ人が差別をするのかといえば、「理解ができない。気持ちが悪い」という気持ちがその原動力のひとつになります。それは人間の自然な感情、プリミティブな感情だけに、「人種差別はいけない」という理屈では矯正できません。

 さて、ここまでみればわかるように、某国の人たちが使う罵倒は、彼らの意図を超えて、人種差別を生み出しています。その結果は深刻です。
 なぜなら、日本人にとって「気持ちが悪い人」というカテゴリーはイジメの対象だからです。在日の方が「日本人にイジメられた。これは人種差別だ」と訴えるのはこれが遠因でしょう。そして困ったことにその理由は無意識に根ざしているので、イジメをする方もされる方も「気持ちが悪い」からという以上の原因を理解できません。
 さらにいうと、某国の人が罵倒に使うネタで日帝と日王以外にも、こういう例はたくさんあります。たとえば軍艦旗や慰安婦などもそうした矛盾をはらんだ問題です。それらを延々と叫び続けることで、人種差別が強化されるというのは、滑稽であり悲しいことでもあります。

 もっとも、彼らが常日頃から日本人を罵倒しなければ、こういう問題は表にでることもなかったので、自業自得。同情の余地はありません。短期的に解決したいのであれば罵倒をやめること、長期的には異文化を理解すること。この二つですが、二つとも某国の人には難しく、こちらが手をさしのべても、彼らに学習する意欲がなければ無意味です。
 学習する意欲というよりは、彼らにとって「日本人を罵倒することが宗教的な行事」のようなものになっています。彼らにとって反日はもはや感情や理屈を超えた欲求ですから宗教儀式としか表現しようがないのですが、そうである以上、これは日本人が彼らの宗教に入信するか、彼らが改宗するしか解決策はありません。
 実際問題、彼らは我々に対して反日教に入信せよとあらゆる手管を使ってすすめてきます。彼らの罵倒に同意せよという圧力ですね。日本人はそこまで根が深い問題であるという認識がないため、これが宗教問題という認識がありません。話せばわかる問題ではないのです。ゆえに両国の問題を対話で解決しようとする努力は両国の関係をこじらせる意味しかありません。なにしろ宗教ですから対話で改善する問題ではありませんし、そのうえ対話すればするほど、矛盾が積み重なって「気持ち悪い」印象が強くなり、差別につながるのですから。

 結論としては、彼らが反日宗教を捨てて改宗するまで、対話しないことが、もっとも友好関係にプラスになります。対話なしに改宗が実現するかどうかは絶望的ですが、かといって対話しても逆効果にしかならないのですから、打つ手はありません。彼らが反日なんてどうでもよくなるくらいひどい経験をして、自発的に改宗してくれることを神に祈りましょう。
 ちなみに、日本が江戸時代に鎖国したのはキリシタンの布教が原因でした。現代においても、某国の人との宗教戦争を最終的に解決する方法として、日本が再び鎖国を選ぶ可能性があるところまで追い詰められているというのは、宗教がいかにやっかいなものかということがよくわかります。また、そういう問題が起こるのも、日本がアジアと米欧の価値観の中間に位置する国という立場ゆえなのでしょう。
 キリシタンの例にならえば、日本国内における某国の人の運命は、語るまでもないでしょう。彼らが彼らの反日思想に殉教するつもりである以上、衝突は避けられないからです。また、彼らの宗教的な理屈に沿った殉教が、彼らと宗教を共にしない日本人一般にどう受け取られるかという問題も、江戸時代初期のキリシタンの例をみればわかります。すなわち、いったん衝突がはじまれば、「気持ちの悪いもの」「理解できないもの」というレッテルを貼られた少数者は迫害を受けることになります。むしろ迫害されない理由がありません。それは哀れではありますが、相互のコミュニケーションを欠いた状態で、思想に狂えばそうなるという万国共通の心理学です。

2017年4月 3日

韓国の深層

政府の粗雑で即興的な対応で、日本を批判する名分を探すのが困難になった、慰安婦問題を『戦時の女性の人権』問題に、独島は『侵奪の歴史』問題にしなければならないニダ!
http://specificasia.blog.jp/archives/1065204023.html
『韓国は自分を正義と認定するのを止めろ』と専門家が"認知バイアス"に絶叫。弱さは善の表れではない
http://u1sokuhou.ldblog.jp/archives/50496787.html
『対馬は韓国領である』と韓国政府が"公式宣言"する恐怖の展開が進行中。宣戦布告だ!と日本側は猛反発
http://u1sokuhou.ldblog.jp/archives/50496792.html
韓国のキリスト教 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99
世界平和統一家庭連合 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%B9%B3%E5%92%8C%E7%B5%B1%E4%B8%80%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E9%80%A3%E5%90%88
 理屈と関係なく、とにかく日本人を悪者にしないと、自分のアイデンティティーが保てない韓国人。困った精神性ですが、なぜそういうアイデンティティーになってしまったのでしょうか。

 精神性といえば宗教。宗教に注目すると、韓国人の3割がキリスト教を信仰しています。韓国系キリスト教というと日本ではカルト扱いされている統一教会が有名ですが、Wikiを読むと韓国系キリスト教は多かれ少なかれ統一教会的な神秘主義を含んでいるようです。その教義を要約すると「神は絶対正義であり、それを疑うことは許されない。また、神は悪を絶対に許さない」というものです。通常のキリスト教では、神は天上の存在であり現実世界とは関わりません。しかし、神秘主義がキリスト教に混入した韓国では、神が当たり前のように現実世界に介入します。困ったことに、キリスト教系以外の、仏教系も神秘主義が入っています。つまり、韓国の宗教系はだいたい原理的でヤバいという認識でよいと思います。

 神秘主義混じりの宗教とはどんなものかといえば、たとえば、教祖が日本人は悪者だと叫べば、それは絶対正義であり疑うことは許されません。また、悪である日本人に暴力をふるったり、騙すことは正義とされます。これが慰安婦問題において韓国側の一部が常に暴走する理由です。韓国がらみのニュースで、日本やアメリカに抗議しての焼身自殺がたまに報道されますが、あれも神秘主義が混じった宗教がらみと聞くと、なぜそんなことをするのかが納得できます。

 そこまで考えると、日韓関係のこじれの最奥にあるものは宗教的問題であって、政治や経済ではないことがわかります。逆に、宗教問題だとわかれば、対処法は簡単です。韓国はイランのような原理主義宗教国家だと認識し、深入りしないこと。付き合う場合は、彼らの宗教を調べ、知らないうちに失礼を働かないようにすること。また、統一教会のように攻撃的なカルト宗教の構成員は、日本に入れないこと。すでに入国している場合は送還すること。ISIS構成員への対処法に似ていますが、これに尽きます。

 そういう目線で、昨今の韓国大統領選をみると、大統領候補たちは宗教票を集めるために、原理主義的な反日を唱えていることがよくわかります。そうしないと大統領選には絶対に勝てないから、そうしているのでしょう。そうでなければ、あれほど現実を見ない公約はできません。

 日本でも、慰安婦問題とかで騒いでる政治家とかマスコミ関係者って、このへんの宗教組織とつながりがありますが、彼らが現実を見ない政治をするのはそのせいなんでしょうねえ。日本の政治にさえそれほどの影響力があるのだから、あの国が政治的にマトモになるのは、よほど荒療治をして宗教勢力を完全に排除するまで無理。それこそ織田信長的な人物が必要ですが......。

 さらにいえば、日本が大陸に深くコミットしてた満州建国前後の時代、中国などと外交がうまくいかなかった原因も、このあたりにあります。政府よりも、軍閥や宗教閥のほうが力が強いのに、そちらとの交渉パイプが弱かったからまともに外交ができなかったという面があります。まあ、外務省的には国以外の相手と交渉するのは本筋の仕事ではないから、人員も予算もつかないからとか思ってスルーしたんでしょうねえ。ちなみに現代も、韓国や中国の外交がうまくいかないのはこのへんが原因かもしれません。

2016年11月28日

天皇はいつ生まれたか?

最初の天皇はどうやって天皇になったか @ [日本史板]
http://science-2ch.net/a/13340
 思想的な話ではなく、学術的な話だと、天皇呼称がはじめて使われたのは天智天皇とその子の持統天皇あたりから。西暦でいうと677年前後。天智天皇は、日本が白村江の戦いで中国と戦った当時の天皇です。日本は白村江の戦いで敗れるのですが、そのまま中国が日本本土に攻め寄せてくる可能性があり、それに備えて王権を強化しないと国が滅ぶという事態に陥りました。そこで、従来の大王よりも偉い「天皇」呼称を採用し、中国皇帝と同格ないし格上であるぞと宣伝したわけです。
 実際問題、当時の中国には海を越えて日本に進軍できるほどの国力はありません。また、日本を占領したところで戦費をまかなえるだけの旨味もありません。しかし、日本が勝手に内部分裂して親中国派が国を乗っ取り、国を中国に売るかもしれないという脅威は存在しました。そう考えると天皇呼称や制度改革は、外敵に備えるものというより内部の反乱に備えたものと考えた方がいいわけです。

白村江の戦い - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%9D%91%E6%B1%9F%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84
 以下引用。「白村江の戦いでの敗北は、元寇と、アメリカ合衆国による占領を招いた第二次世界大戦と並び、日本列島が海外勢力の占領下に入る危険性が非常に高まった戦争であった[20]。この敗戦により倭国は日本列島の領土は奪われなかったものの、朝鮮半島の領地・権益を失い、外交政策・国防体制・政治体制など統治システムの基礎部分を根本的に変革する必要に迫られた。下記に示すとおり、唐との友好関係樹立が模索されるとともに急速に国家体制が整備・改革され、天智天皇の時代には近江令法令群、天武天皇の代には最初の律令法とされる飛鳥浄御原令の制定が命じられるなど、律令国家の建設が急ピッチで進み、倭国は「日本」へ国号を変えた。白村江の敗戦は倭国内部の危機感を醸成し、日本という新しい国家の体制の建設をもたらしたと考えられている。」

壬申の乱 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%AC%E7%94%B3%E3%81%AE%E4%B9%B1
 で、実際に日本国内ではしばらくして「壬申の乱」という内乱が起きます。これにより大海人皇子の反乱側が勝利するわけですが、これは日本を中国に売るという動機ではなく、改革をもっと強力にしろという動機だったらしい。現代風にいえば、右翼思想のクーデター。そう考えると、壬申の乱とは古代における明治維新のようなものであったと考えられなくもないわけです。

仏教公伝 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E6%95%99%E5%85%AC%E4%BC%9D
 天皇制ができると、日本はそれまでの部族連合の国家から、中央集権の国家へ急速に変貌します。もともと538年の仏教公伝あたりから、中央集権へ舵を切っていたのですが、それが加速されたわけです。仏教公伝の最大の副産物は漢字の流入です。文字が記録できるようになって、官僚制が機能しはじめ、白村江の戦いで中国と正面から戦えるほどに国力が伸びました。ちょうど、黒船来航からはじまった明治維新で日本の科学文明が進化し、第二次世界大戦でアメリカと正面から戦えるようになったのと同じです。そう考えると、日本は新思想を吸収して百年ほどすると、その新思想の供給元と正面から戦わないと気が済まないのかもしれません。はた迷惑な話ですが。

2016年1月12日

北朝鮮が核武装して喜ぶのは誰なのか?

日米韓は「北朝鮮を追い詰めているフリ」など止めるべきだ
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/01/post-4342.php
北朝鮮核実験と中国のジレンマ──中国は事前に予感していた
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/01/post-4345.php
ロシア外務省 北朝鮮が発表した水爆実験についてコメント
http://jp.sputniknews.com/politics/20160106/1407937.html
 北朝鮮が核武装して喜ぶのは誰なのか? いつもの「それで誰が最大の利益を得るか」をやってみましょう。

 北朝鮮は核武装することで独立を保てるというドクトリンだから当然のこととして、日本は近隣のならずもの国家が核武装するのは迷惑なので喜びません。
 近年の中国は拡張政策になっており、当然、首都にほど近い土地にある北朝鮮領も接収の対象です。接収を計画する以上、接収を妨害する核の存在を喜びません。
 韓国も北朝鮮を併合したがっていますが、こちらは併合後に「北の核開発技術を接収して核武装を計画している」と過去に放言しているので、迷惑半分喜び半分というところでしょう。
 アメリカは極東が不安定になること、北朝鮮が中東や南米に核や核技術を輸出しかねないことから喜びません。
 最後にロシアは、北朝鮮が核武装することを喜びます。というのも、中国が拡張政策になっており、シベリアもその標的になっているため、防衛線の一部として北朝鮮が必要になるからです。ついでにいうと、日本が対ロ用の戦力を南に振り分けた理由は、中国がシベリアを狙っており、そちらに対処するのに戦力をとられて対日戦を行う戦力がないからです。

 さて、そうすると北朝鮮に核技術を援助しているのはロシアという可能性が浮上します。実際、この問題についてロシア外務省の態度はあいまいです。コメントを発表するタイミングも遅いし、激烈に非難しているわけでもない。もしかしたら彼らはこの事態を喜んでいるのではないでしょうか。そして、北朝鮮があんなに傍若無人にふるまえているのもロシアが後ろにいるからと考えると、いろいろ腑に落ちるものがあります。
 では、ロシア視点でもう少しこの問題を掘り下げてみましょう。北朝鮮が核武装することで、ロシアは当面の最大の敵、アメリカをけん制することができます。極東で緊張が増せば、アメリカは介入しなければならず、すでに多方面で戦線を展開するアメリカの負担になります。また、ロシアの手づるやルートを使って中東や南米など、アメリカが嫌がるところに北朝鮮の核を輸出させることもできます。これらの材料をネタにアメリカと交渉すれば、ロシアは譲歩を勝ち取れるかもしれません。

 ロシアのやっているゲームはアメリカのもとで安定している世界を不安定にさせる戦略です。彼らは北朝鮮に限らず、世界各地を不安定にさせて、アメリカの一極支配を終わらせようとしています。もともとアメリカが一極支配をやめようとしたタイミングで仕掛けたため、相乗効果で成果があがりやすくなっているのです。そのためアメリカは当初の想定以上に利権を奪われそうになっており、焦っています。オバマが国内右派に無能と呼ばれているのはそれが原因です。
 以上のことを念頭に、国際関係のニュースを見ると、世界がどう動いているのかがわかるようになるかもしれません。