2011年2月18日

十兵衛両断


十兵衛両断
柳生陰陽剣
 荒山徹の柳生もの。以前、同著者の柳生薔薇剣と柳生百合剣は紹介したけれど、これは未読だった。
 司馬遼太郎ばりに史実うんちくを語りながら、山田風太郎的なトンデモ妖術が炸裂する、とてもとても正統派な伝奇小説です。伝奇小説の定義は、史実に妖怪とか魔術とかの奇怪なものをくっつけてエンターテイメントにすることですが、柳生一族に朝鮮妖術をくっつけるのがこの著者の大好物。とにかく日本史や柳生の都合の悪いところ、かっこわるいところは全部、朝鮮妖術のせいにしてしまえというスタンスがすばらしく笑える。そこが目立つから気づきにくいけれど、構成とかアイデアはけっこう本格派。特にこの2冊で柳生一族の興亡を描ききっていているところは驚嘆に値します。半島が嫌いな人にも(朝鮮人をボコボコにするので)おすすめ。

コメント(2)

 荒山作品が紹介されていたので
一言をばコメントさせて頂きたく。

 「十兵衛両断」は出て結構経ちますが、
今でも荒山先生の最高傑作と呼んで差し支えないかと。
無敵柳生こと幸徳井(柳生)友景の初登場も両断ですし、
ぼくらのアイドル宗矩くんこと柳生但馬守の暗黒っ面も存分に楽しめますしね。

 個人的には、タイトルの時点で大勝利な「竹島御免状」や
柳生抜きでも縦横無尽過ぎる「魔風海峡」などもお勧めしたいところ。

柳生薔薇剣を先に読んでいるから、荒山先生の十兵衛がこんなにカッコイイはずがないと思いつつ読んでましたw

魔風海峡とかもこんど読んでみます。