2010年2月24日

魔法街<戦譜>


WOMBS 1巻
 何百光年もの距離をこえて希望あふれる植民惑星にたどりついた植民者たち。しかし、地表には別の惑星へ植民を試み、失敗して緊急避難的にこの惑星に植民してきた先住の植民者達がいた。1つの惑星に2つの植民団。どちらも惑星を自分だけのものとしたがったが、あとから到着した植民団は、先住植民団よりもすすんだ科学力を使って、植民団すべてを縛る法律の裏をかき、先住植民団の追い出しとジェノサイドをはじめる。追いつめられた先住植民団は、惑星の原生林に住むテレポートをする生物を女性兵の子宮に寄生させることで、起死回生の兵器とした、という話。寄生生物との共生、その軍事的な利用というのは、わりとSFではありふれたアイデアで、古いところではレンズマンがそうだったし、映画エイリアンやゲッターロボも似たような考え方がありました。それらとこのマンガが違うのは、この寄生システムが実戦のなかでシステムとして確立され、洗練された存在だということ。ヒーローが使うものではなく、適性があれば誰でも使える拳銃のような道具だという割り切りがよい。

ツマヌダ格闘街 7巻
 拳法マンガの黄金パターン、腕におぼえのある不良にからまれ、やむなく退治したものの、その手際を別の達人に認められ、あらためて喧嘩を売られ、名勝負を繰り広げるという流れが再現されていた。使い古されたパターンだけど、問答無用で燃える。あと、拳法マンガではたいてい体得的に語られる「悟りの境地」をちゃんと理屈を作って解説付きでやっているのもいい。

魔法街<戦譜>
 魔界都市ブルースの新刊。オチとか敵の設定とか、いささかやっつけ感が漂うものの、全般的にみると非常にレベルの高い話だった。まず、新宿中を巻き込んで黄金のパンティ争奪戦を繰り広げるという、どうしようもないテーマが実にいい。それにヒロインは魔界都市ブルースのキャラにしては珍しく美貌も実力もあって、このままレギュラーになってしまってもいいと思えるキャラだったんですが、そこはそれ魔界都市ブルースですから敵も味方も......。もったいない。