2010年2月 4日

システム構築

【切込隊長】ゲーム業界,使えない人サバイバル(前編)
http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20100202054/
 切込隊長ぶっちゃけすぎw とはいえウソはないんだよね。
 マンガや小説の時にも書いたけど、現状で市場にコンテンツがありあまっていて、廉価で叩き売っている状態だから、会社的にもクリエイター的にも思ったほど儲からないわけです。でも、儲からなくても、商品をハイテンポで供給し続けないと会社が潰れるというゼネコン的な状況になっているわけです。
 こうなるとある程度、同業他社が潰れて、供給側の頭数が適正値に戻るまで、儲けはでず、俗にいう血を吐いても続けるマラソン状態になるわけです。これは市場規模が拡大しない以上、解決することはできない問題ですが、残念なことにゲーマー人口は少子化のために縮小傾向で、市場規模も原則的に縮小していっています。
 それでもゲームでご飯を食べたかったら、たとえば車メーカーのように、数社で市場を独占してしまう方法があります。PS3のように開発ハードルが高いゲーム機しか市場になかったら、開発力のあるゲーム会社が市場を独占できるので、供給量を談合ないし暗黙の了解でコントロールし、各社儲けもでるようになるでしょう。しかし、現実はPS3よりも開発ハードルの低いWiiやiPhoneに需要が集中している状態なので、市場の独占はできません。ゆえに血を吐きながらマラソンをし続けるしかないのです。

 以下余談。
 これはゲーム業界に限った話ではなく、日本の産業全般が血を吐いて続けるマラソン状態になっています。問題は少子化による市場規模の縮小ですから、内需で食べていた産業が非常に厳しい状態になっているのです。
 この状況を打破するには、将来有望そうな成長分野に銀行や政府などが投資し、各分野で余剰になっている生産力を、そこに吸収する必要があります。
 たとえば日本では技術力はあるのに兵器輸出をしていなかったから、そっちの方面に余剰人員を注ぐという方法もあるでしょう(政治的にそれが可能かどうかは知りませんが)。また、国内にあふれかえっているマンガなどのコンテンツを各国語に翻訳して配信し市場を作るという産業も考えられます(民主党が潰しましたが)。あるいは自民党の得意技の地方の再開発(道路とか港湾の普請)を行い、産業を呼び込むというのもあるでしょう。それで産業が呼び込めた例が少ないのは、計画者が無能だったからとしかいえません(こういう例の時に必ず出てくるのがディズニーランドの成功例とハウステンボスの失敗例ですね。要するに計画者の頭の違いです)。
 では、その頭の良い計画者を誘致するのが最大の秘訣ではないかという話になりますが、こうもボロボロと失敗しているのをみると、人がいないのが悪いという話になるのかもしれません。しかし、常識的に考えて、人がいないわけではなく、頭のよい人を引き抜ける人間がいないと考えるのが自然でしょう。それこそが最大の問題なのです。
 さて、話は組織の問題になりましたが、組織の問題を洗い出し、修正し、効率的にする仕事とはシステム構築にほかなりません。

システム構築に潜む4つのリスク - 1/2 -
http://www.atmarkit.co.jp/fbiz/cinvest/opinion/basic/15/01.html
 「システム構築の目的やビジョンを明確に定義し、それを関係者に周知するに当たり、経営者がリーダーシップを発揮することができる組織であるか。要件定義以降の運用試験、実用展開まで、先頭に立って活躍すべきキーパーソンを選出し、システム構築に当たらせることができるだけの組織力があるか。システムの運用に伴う業務上の変革などを受け入れる柔軟性が組織に備わっているか」

 こういう視点からみると、小泉は年金や郵政が日本というシステムの問題点だと考え、竹中をキーパーソンに選出し、システム構築に当たらせたものの、挫折したとみることができます。小泉の方針が悪かったのか、竹中の手法と説明が稚拙だったのか、国民に変革を受け入れる柔軟性が備わっていなかったのか、それら全部だったのかは知りませんが、要するにそういうことなのでしょう。
 そういうことであれば、ネガティブ要因を潰していけば日本の改革はできることになりますが、そのへんの検証をいいかげんにすませてしまうのが日本クオリティ。バブルの原因や、太平洋戦争の敗戦の理由を突き詰めて考えず、表面的に○○が悪いといって誤魔化してしまうアレです。まあ、原因を突き詰めてしまうと、関係している利権者が叩かれるので、それがいやなのでしょう。そういう体質だからこそ長期不況がいつまでたっても終わらないのです。

 ......これって何度も書いてきたことですよね。