2009年12月 4日

超空自衛隊


超太平洋戦争 2巻
 恣意的な未来世界からの介入と超自然現象に翻弄される日本と米国。その作為的な無作為の結果、作者と読者の見たい展開になるという、このシリーズの醍醐味をもっともあっけらかんと実現したシリーズ。前作までに比べると、無作為な超自然現象のため、人間の主体性が強まっていて、小説として面白い。

超空自衛隊 4巻
 こちらも上のシリーズと似たような構成をとりながら、それぞれの戦闘やキャラを地味に丹念に積み重ねていったシリーズ。現代土木を導入した日本が戦争そのものをどうにかできるのかという本来のテーマから徐々に外れていっているのは、ネタが地味すぎて長丁場のシリーズには向かなかったのかもしれない。ちょっと残念ではあるけれど、まあこういう路線もありでしょう。

蒼冥の海戦 1巻
 アメリカが史実よりもちょっとおバカで、日本がちょっと狡猾な世界。日本は中国大陸への出兵はしているものの戦線拡大はせず大陸の権益保護がもっぱらで、同じく大陸に権益をもつ英国とも仲が良い状態。いっぽう八八艦隊計画は半ばまで遂行されています。なんとしても中国市場をこじあけたいアメリカは、1928年に行われた日本の中国出兵に因縁をつけ、第一次太平洋戦争が勃発するという話。零戦も大和も就役していない年代で、なおかつ八八艦隊が半分ほど就役している段階での日米戦というのは、わりと面白い。