2009年12月25日

潜水空母イ2000


アルサラスの贖罪 2巻
 ベルガリアードの人。神に見込まれた勇者たちが軍団を操作して戦うというシリーズ。味方側はルールの裏をかいた戦法を次々に発見して戦っていくのですが、相手が野蛮すぎて革新的な戦法が通じないとか、互いに裏の裏をかくところが素直に面白いのだが、なぜこの面白さが次作のドラル国戦史のほうで生きなかったのだろうか。物語の骨格はほぼ同じだが、ドラル国のほうが規模が壮大なため、作業ゲーのように同じ事の繰り返しになってしまったのが問題なのかもしれない。あるいは敵ボスを集団知のバケモノと設定したために、この作者独特のストーリーテーリングが発揮できなくなったのかもしれない。よくわからないけれど、とりあえずこのシリーズは面白い。これが大事。しかしこれ、あと1巻で完結するんだろうか? 内容的に詰め込みすぎになりそうな......。

潜水空母イ2000 4巻
 排水量2万トンの潜水空母の活躍するシリーズの最終巻。ワンパターンな構造でありながら、ワンパターンなオチにしないところが流石のベテラン。しかしオチがあれでは、せっかくシリーズを通してイ2000が頑張ったのになあとは思う。どうせならイ2000に特殊部隊詰め込んで××沖に転送してやれよと思ったが、まあこんだけハチャメチャならどうでもいいかという気になった。

大東亜総力決戦 2巻
 あいかわらず敵がマヌケで味方がクレバーという描写なので、いまいち盛り上がらない。それと歴史の変更時期がノモンハン前で、その頃から逆算していくと、上層部の改革だけでここまで日本軍がパワーアップするのも変な話なので、うーん。あと、いくらレーダーを装備したところで、試射も満足にやれていない就役したばかりの戦艦の砲弾が初弾必中するわけがないので、そのへんもいかがなものか。それ以外は普通の架空戦記がやらない所をクローズアップしているのが面白いけれど、全体的には微妙臭が漂うなあ。