2009年12月21日

オペレーション・アーク


彷徨える艦隊 4巻
 百年以上も宇宙戦争を続けている2つの人類国家。一方が、乾坤一擲で敵国の中枢奥深くへ艦隊を送り出したものの、罠にはまって敵艦隊に袋だたきにされて逃走。たまたま拾った脱出カプセルのなかからあらわれた過去の英雄を司令官にして、敗残艦隊を再編成し、敵国を荒らし回りながら逃げまくるシリーズ。4巻にもなると、そろそろ荒らし回った効果がでて、敵艦隊も息切れ気味。そこへ人類外の陰謀もでてきて、話も面白くなってきました。

オペレーション・アーク 1巻
 表紙に騙された。宇宙戦艦ものかと思ったら、サムライ無双だった。なにをいってるかわからねー......以下略。あらすじは、植民惑星をいくつかもつほど成長した人類だが、宇宙最悪の文明殲滅艦隊に目をつけられ絶滅する。なんとか殲滅艦隊の目をかいくぐって脱出した人類艦隊は銀河の僻地に植民地を作り、殲滅艦隊の監視網から逃れるために文明を中世レベルに維持しようとしたが......という話。架空戦記で、日本をアメリカに勝たせるために過去に遡って歴史を改変するのがありますが、これはそれを人類規模に拡大した感じ。中世レベルだからサムライ無双なんですが、中世レベルからどうやって殲滅部隊に勝てる文明に育てていくのか、続刊に期待。

新任少尉、出撃! 1巻
 元首の娘の天才宇宙軍少尉が、いろいろな罠を乗り越え、手柄を立てていく話ですが、アメリカ人のマッチョイズムが間違った方向に炸裂しているなあという読後感。アメリカは湾岸戦争以降、準戦時体制なんで、こういう軍人万歳なマッチョイズムが受けるというのはわかるし、そこそこ面白いけど、最近のハヤカワの翻訳ラインナップがマッチョイズムばっかりになっている現状をみると......ねえ。普通に面白いハードSF読みたいなあ。